管理栄養士・フードコーディネーター

りさ さん

TEXT/KAGEHIRO WATANABE, PHOTO/HIROFUMI TATSUKI

レシピの考案や料理のスタイリングを行い、テレビにも出演するなど、様々なメディアで活躍しているりささん。フードコーディネーターの他、調理師、製菓衛生師、中学校教諭二種免許、北海道フードマイスター、ワインエキスパート、フードアナリスト、野菜ソムリエなど、たくさんの資格を持っています。しかし、ご自身が肩書きとして最初に掲げているのは「管理栄養士」。料理の見た目のスタイリングばかりではなく、食をたくさんの人の健康や幸せにつなげたい。それが、りささんの想いです。

管理栄養士さんがたくさん活躍している場所といえば病院です。だから「これは食べちゃだめ」と厳しく制限するのが管理栄養士さん、というイメージがあるかもしれません。でも、りささんが教えてくれるのは、「お昼におにぎりを2個食べてすませているなら、1個は肉のおかずにかえてみたらどうですか?」といった、気軽にできそうなもの。色のきれいな料理にしたら栄養のバランスも自然にとれる、というのも、なんだかできそうだと思わせてくれます。

ご自身が食にこだわるようになったきっかけは、生まれつきの脳幹部海綿状血管腫という病気。この病気に加えてさらに健康を損ねることがないようにと、食生活に気をつかうようになったのだそうです。病気が手術で治った後も、仕事・私生活の両面で食にこだわり続け、栄養バランスが偏りがちな外食を避けていたこともあるそうです。しかし今は、皆で食事を楽しむことが心の豊かさにつながると感じ、積極的に受け入れるようになったとのこと。そんなご自身の体験に基づいているからこそ、りささんの言葉には説得力があるのでしょう。りささんは、テレビやイベントの出演、各種メディアでのレシピ作成の他、東日本大震災を機に始めたチャリティの料理教室なども不定期で行っています。自分の健康が気になる方は参加してみてはいかがでしょうか。

りさ
管理栄養士・フードコーディネーター。北海道出身。食品メーカーで商品開発に携わり、新製品を多数開発。2012年より、フリーランスの管理栄養士・フードコーディネーターとしてテレビ番組などでも活躍中。